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今月のフィールド ~2013年12月 三峰川~(動画あり)|フライフィッシング データバンク

「今月のフィールド」2013年12月は、長野県の三峰川をピックアップし、動画とともに紹介

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ヤマトイワナの棲む幻の渓
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三峰川幻のフィールドになった三峰川
標高3000mを超える南アルプス・仙丈ヶ岳を水源に持つ三峰川(みぶがわ)。明るく開けた流れの中でヤマトイワナと遊べる桃源郷だった。それは、おそらく今も変わらない。ただ、数年前からアクセスが閉ざされていて、今年もヤマトイワナの領域までたどり着くことは絶望的に難しい状況であった。
いわば幻のフィールドとなっているのだ。

年内最後の「今月のフィールド」は年末特別編として、この三峰川を取り上げたい。

大曲のゲート三峰川には、川沿いに林道が走っている。この林道は以前は、大曲ゲートまで車で入ることができた。大曲ゲート付近は、ニッコウイワナか、ヤマトとニッコウの混血イワナが釣れる区間。
純血ヤマトイワナのエリアは、ここから約8km、徒歩で2時間ほどを進んだ林道終点の熊沢堰堤から上流。林道は電力会社の車両が通行していることもあって、良く整備されていた。自転車を用意してくる準備の良い釣り人もいて(本来は自転車の通行もNG)、盛期の休日ともなると、多くの釣り人が桃源郷を目指して林道を進んでいった。
現在の車止めは核心部から30km近くも手前
ところが2013年現在では、大曲ゲートから20km弱手前、杉島のゲートが閉じられて一般車両は通行止めになっている。ヤマトイワナの核心部からは30km近くも離れている。
伊那市役所によれば、林道の崩落が相次いだことや、落石の危険が大きいことから、電力会社や工事関係者、山の所有者など、関係者以外の通行を禁止しているということだった。再びゲートを開ける予定は今のところないそうである。
ヤマトイワナ三峰川の水源である南アルプス・仙丈ヶ岳の山梨県側の斜面には、あの野呂川が流れている。そういえば、渓相や雰囲気も三峰川と野呂川は似ている気がする。
野呂川も本来はヤマトイワナの渓。しかし今では、かなり上流部までニッコウイワナが釣れてしまい、野呂川で純血のヤマトイワナに出会うことは簡単ではなくなっている。

その点三峰川では、核心部にたどり着くことさえできれば、かなりの確率で、グッドサイズの純血ヤマトイワナと対面することができたし、それは今でも変わらないのだろう。ただ、核心部にたどりつくことが極端に困難になってしまったのだ。
三峰川のフライフィッシング
杉島のゲートが閉じられていた2013年シーズンも、自転車や徒歩で上流にアプローチする人はいたようだ。しかし、一般的なフライフィッシャーにはそれは敷居が高すぎる。

「ゲートを開けて欲しい」、などと軽々しく求めるわけにもいかない。危険が予見できる以上、管理者としては、一般の通行を認めるわけにはいかないだろう。実際、ゲートが開いていた2009年の取材時にも、落石は随所で見られたし、ガレている山肌も多かった。
それでも、三峰川に通ったフライマンの多くは、またあの素晴らしい流れの中でフライロッドを振れる日を待ち焦がれているに違いない。
来シーズン、もしゲートが開けらることがあったら、雪代明けの時期に最優先で訪れたいフィールドだ。

(掲載日:2013年12月09日)
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