
1月。一般的な渓流は禁漁のこの時期、我々フライマンは数年前までは、長いオフシーズンに飽き飽きして解禁を待ちわびていたものだった。
ところが近年は、全国あちこちで自然河川を「オフシーズン釣り場」、「冬季釣り場」として、特別なレギュレーションで釣り人に開放する動きが盛んになっていて、1月にフライフィッシングを楽しめる自然フィールドも少なくない。
オフシーズン釣り場のメインターゲットはニジマスで、50cm超の大型も放流されている場合が多く、C&Rが主流だ。
そこで、今回は、1月に自然河川でフライフィッシングができるオフシーズン釣り場をいくつかピックアップしてみた。
神流川オフシーズン・ニジマス釣り場
ヤマメの好フィールドとしておなじみの神流川だが、近年は10月から1月にかけてニジマスのオフシーズン釣り場を設定している。
区間は、上野村ふれあい館の裏手の流れ。解禁期間中にはヤマメ狙いの釣り人が多く訪れている全くの自然渓流だ。ここにグッドサイズのニジマスが放流されている。
エリアは、上流側のC&R区間と下流側のエサ釣り区間に分けられているので、フライフィッシングではC&R区間に入ることになる。
遊漁料は2000円。ふれあい館で販売されている。
◆群馬県上野村
◆1月31日まで
箒川ルアー&フライ専用エリア
箒川のルアー&フライ専用エリアは、3月3日から翌年1月13日まで、長期間に渡って解禁されている。このうち、4月7日~9月19日の期間はヤマメ・イワナも解禁になるが、それ以外の期間はニジマスだけが対象となる。区間の範囲も時期によって変動するので、漁協発行の釣りマップでよく確認しておきたい。
区間は、フライフィッシングに適したエリアとしては箒川の最下流部に設定されている。今シーズンは、シーズン中の最大魚を競う「ビックワングランプリ」も開催されていて、70cm超のニジマスがエントリーされている。
遊漁料は2000円。BLESS等で販売されている。
◆栃木県那須塩原市
◆1月13日まで
荒川本流冬季にじますC&R釣り場オフシーズンのフライフィッシングフィールドとして、すっかり定着した感のある荒川本流冬季にじますC&R釣り場。川幅の広い本流だが、この時期は水量が少ないこともあって浅瀬や緩い流れも多く、ドライフライにも反応してくれるのが嬉しい。もちろん本流らしい水深のある太い流れのポイントも多いので、ストリーナーなどでの本流のフライフィッシングも楽しめる。
放流がマメにされていて、大型も多い。
遊漁料は1200円。
◆埼玉県皆野町
◆2月28日まで
千曲川冬期ニジマス釣り場こちらはC&Rではないので、エサ釣り師の姿も多く見られ、放流後しばらくすると魚影が寂しくなる感がある。しかし、放流はマメに行われているので、漁協ホームページ等でチェックしておくと良いだろう。
この区間は本流だが、1月は減水期で浅瀬が多い。ライズがあればドライフライでもいけそうだが、ニンフを沈めるかウエットで攻めるほうが確実だろう。
シーズン中の最大魚を競う「ビックフィッシュトーナメント」開催中。60cm超が釣られているようだ。
遊漁料は1200円。
◆長野県佐久市
◆2月15日まで
(掲載日:2014年01月08日)
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