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今月のフィールド ~2016年8月 雑魚川~(動画あり)|フライフィッシング データバンク

「今月のフィールド」2016年8月は、長野県の雑魚川をピックアップし、動画とともに紹介

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フライフィッシング紀行 栃木県・松木川
天然イワナ100%。真夏も涼しい高原の渓。
■標高1200m。奥志賀高原を流れる涼しい山岳渓流
午後1時。気温23度。涼しい。
下界は猛暑だった。出発時の都内の気温は30度近く。夜中でこの気温。蒸し暑さにぐったりしながらの出発だったが、ここは別世界。
夏空の奥志賀高原
雑魚川。
長野県山ノ内町、木島平村、栄村の境界線付近を流れる山岳渓流。
フライフィッシングをはじめとする渓流釣りに人気の入渓しやすい区間は、標高1200m付近の高地。奥志賀高原の深い深い森の中だ。

道路以外の人工物は見当たらない。渓に降りてしまえば、目に入るものは緑と水と青空だけ。夏バテ気味の弱った身体と心を涼しく癒すには、絶好のロケーションだ。

■放流ナシ!天然イワナ100%!魚影は濃い!
雑魚川でのフライフィッシングの対象魚はイワナ。放流は一切されていない。釣れてくるのが全て天然イワナというのは、やはりウレシイ。
雑魚川の原種イワナ

魚影は濃い。今回の取材でもイブニングでは、ワンキャスト・ワンフィッシュ。入れ食い状態になった。
これはおそらく、漁協によるレギュレーションの成果なのだろう。
雑魚川の遊漁規則
実は、雑魚川に流れ込むほとんどの支流は禁漁区に指定されている。種沢を禁漁にすることで、自然繁殖を守ろうというわけだ。
沢で繁殖したイワナ達は雪代時の増水で、本流である雑魚川に落ちてくる。放流をしなくても魚が供給されてくる自然のサイクルが機能しているのだ。

さらに雑魚川では、20cm以下のイワナは全てリリースしなければならない。これによって乱獲も防がれている。

こうしたレギュレーションがうまく機能していることで、濃い魚影が維持されているのだろう。

■志賀高原の原種イワナ
志賀高原は、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)に指定されている。

これは生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的としたユネスコの事業で、日本ではここ志賀高原や南アルプス、屋久島など7件が登録されている。
雑魚川でイワナをランディング雑魚川に生息するイワナの原種が、志賀高原漁協によってしっかり管理されていることなども評価の対象のようだ。
漁協は雑魚川を「原種保存指定河川」として管理している。

そう。雑魚川のイワナ達は、太古の昔からこの地でDNAをつないできた志賀高原の原種なのだ。

そういう目で見ると、確かに野性味を感じさせるイワナだ。
朱斑が鮮やかで腹も朱色。白斑が多い。体色は黒っぽいブラウンの個体が多い。
こんな原種イワナを気軽に釣ることができるというのも、ここ雑魚川の魅力なのだ。

雑魚川のフライフィッシング

■奥志賀スーパー林道沿いで入渓しやすい
雑魚川は、源流部から中流部にかけて奥志賀スーパー林道(県道502号奥志賀公園栄線)沿いを流れている。
この区間は道路と川との高低差が少なく入渓ポイントが多い。
奥志賀スーパー林道入渓ポイントには漁協の看板が設置されていて、踏み跡もしっかりしているので入渓しやすい。

一方、下流部は林道と川とが離れてしまい谷が深い。入渓ポイントはごく限られた場所だけになってしまううえ、道路から少々歩くことになる。

今回の取材では、入渓の楽な中流部を釣った。

奥志賀スーパー林道は、以前はダートの有料道路だったそうだが、今は通行料のいらない県道。よく整備された全面舗装となっていて走りやすい。
ブナの深い森を走り抜ける道路で、新緑や紅葉の美しさで知られる。

ただし、ここまでのアプローチは、どこから来るにしてもなかなかに遠い。

最寄ICの上信越道・信州中野ICからは、約40kmの道のり。雑魚川上流からのアプローチになる。
関越道・塩沢石打ICからのルートは、国道353号線→国道117号線→国道405号線→雑魚川林道→奥志賀スーパー林道と経由して70km以上。こちらは雑魚川下流からのアプローチだ。このルートはカーナビの設定で雑魚川林道が選択されず、かなり大回りのルートが候補にされるので注意が必要。

雑魚川のイワナがヒットいずれのルートも道中のほとんどは山道。距離以上の遠さを感じる。

■イワナの着き場
雑魚川のイワナ達は、平日と週末とでずいぶん着き場が変ってくる。

有名フィールドだけあって、週末には多くの釣り人が川に入り、入渓できるポイントを探すだけでも一苦労という感じ。

一方、平日は釣り人の姿を見かけることは少ない。どの入渓点でも入り放題だ。
そんなわけで平日のイワナ達は、日中もヒラキに出ていて、ドライフライに無邪気に飛び出してくれる。フライセレクトに気を使う必要もない。おおらかなフライフィッシングを楽しめる。

雑魚川でフライキャスティングところが週末の雑魚川では、岩陰などの隅っこに隠れてしまっているイワナが多い。ヒラキに出てくるのはイブニングだけになってしまう。

フライセレクトに神経質になる必要はないが、狙うポイントは小さなスポットになる。岩陰などの小スポットにしつこくフライを落としていると、シビレを切らしてイワナが出てくる、という感じ。
フライを流すポイントを間違えると、「この川は魚がいないね」ということになってしまうのが、週末の雑魚川だ。

真夏でも気温が低い高原の渓流。木陰も多く快適。
8月に爽快なフライフィッシングを満喫できるフィールドというのは多くない。これからも私たちを楽しませてくれる渓であり続けてもらいたい。
雑魚川の天然イワナ
(掲載日:2016年08月18日)
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雑魚川 中流部
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