フライフィッシング データバンク

今月のフィールド ~2016年12月 中津川~(動画あり)|フライフィッシング データバンク

「今月のフィールド」2016年12月は、長野県・信州秋山郷の中津川をピックアップし、動画とともに紹介

現在位置
 > 今月のフィールド ~2016年12月 中津川~
フライフィッシング動画
渓流フライフィッシングブログ
マイページ
フライフィッシングデータバンク・フェイスブックページ
ダブルハンドで楽しむ晩秋の長野県・犀川
(年末特別編)信州秋山郷・秘境のイワナを釣る
■秘境として知られる秋山郷
苗場山と鳥甲山に挟まれた狭谷地帯に点在するいくつかの集落。新潟県津南町と長野県栄村にまたがるこの地域は「秋山郷(あきやまごう)」と呼ばれ、秘境として知られる。
中津川のフライフィッシング
四方を深い山々に囲まれたこの地。
秋山郷から最も近い街は新潟県津南町だと思うが、そこにたどり着くには、狭く心細い山道を約30kmほどドライブしなければならない。

さらに周辺は日本でも有数の豪雪地帯。
近年になっても、大雪に見舞われれば道路が通行不能となり、集落が孤立してしまうことがある。
ニュースの映像などが記憶に残っている方もいるだろう。
「日本の秘境100選」にも入る秋山郷だが、今なお秘境の面影は健在なのだ。

■秋山郷を流れるイワナの渓・中津川
今回はその秋山郷を流れる中津川でのフライフィッシング。取材は2016年8月。
中津川中津川は信濃川の支流。新潟県津南町で信濃川に合流する。

水源は群馬県の野反湖(のぞりこ)。野反湖は群馬県と長野県の県境近くにあり、野反湖の直下からは長野県だ。

野反湖の直下から続く中津川の源流は、大イワナのフィールドとして源流釣り師には知られているが、そこにたどり着くのは容易でない。

中津川のフライフィッシングを気軽に楽しもうとするなら、国道405号線の終点、秋山郷の最奥である切明温泉周辺から下流側がオススメ。今回ロッドを振ったのも、その切明温泉付近と、その少し下流、屋敷温泉付近だ。

ここは信州秋山郷と呼ばれる地域だが、このあたりの中津川もイワナのフィールド。大イワナとはいかないが、そこそこのサイズに遊んでもらえる。
中津川のイワナ

■平家の落人伝説
ところで秋山郷といえば、平家の落人伝説でも有名だ。
平安時代の末期。源平の合戦。平家が滅亡に至った最後の戦である壇ノ浦の戦いで生き延びた平勝秀(たいらの かつひで)とその一族が、追っ手から逃れ、この秋山郷に落ち延びてきたのだという。
秘境・秋山郷
平勝秀は群馬県・草津を拠点としていたようだが、なるほど草津から中津川の源流部まではさほど遠くはない。中津川沿いを下って秋山郷にたどり着いたのだろうか。

津南町から秋山郷の最奥・切明温泉までは国道405号線が通っているが、今でもここは相当な山道。対向車とすれ違うのも一苦労だ。平安時代の当時は、秋山郷に通じるまともな道はなかったに違いない。源氏も、さすがにここまでは追ってこなかっただろう。

■秋山郷の最奥・切明で河原に湧き出す温泉
秋山郷の最奥・切明地区には数件の温泉宿があるが、ここでは中津川の河原にも温泉が湧き出している。
秋山郷の河原に湧き出す温泉
秘境・秋山郷の中でも屈指の人気スポットのようだ。河原をスコップで掘ると、すぐに熱い温泉水がたまってくる。
スコップは近くの温泉宿で借りることができるようだ。

この日はお盆休み期間ということもあり、河原は大勢の観光客で賑わっていた。
いくつもの即席露天風呂が出来上がっていて、観光客は水着姿で入浴したり川遊びを楽しんでいる。

観光客が多い時期は、とてもここではロッドを振ることはできない。
しかし、観光客がいる区間はごく短い範囲なので心配は無用だ。切明橋の下流側に入れば、観光客の姿は見えなくなる。

切明橋のすぐ下流側で雑魚川が合流する。雑魚川は志賀高原から流れてくる天然イワナの山岳渓流だ。その雑魚川と合流することで中津川の水量は一気に増え、深い谷の大渓流といった雰囲気になってくる。

谷が深く道路と川が離れている場所が多い中津川だが、この切明から下流、屋敷温泉あたりまでの区間には、容易に入渓できるポイントがいくつかある。中津川のフライフィッシングを気軽に満喫できるのは、その区間だ。
切明橋下流側の中津川の渓相

■ダイナミックな渓相が魅力的な切明橋の下流側
切明橋の下流側は大岩がゴロゴロ転がるダイナミックな渓相。雰囲気のあるポイントが続く魅力的な区間。
中津川・切明橋の下でイワナがヒット
切明橋の直下、雑魚川との合流点前後は魚影も濃い。雑魚川から落ちてくるイワナが多いためだろうか。過去の釣行でも度々いい思いをした期待が持てる区間だ。

今回の取材でも、このポイントのイワナは大きめのテレストリアル・フライに元気に挨拶してくれた。

季節的にライズは見られない。
真夏のフライフィッシングなので、ティペットにはテレストリアルパターンを結んだが、他のパターンを使っても釣果は同様に得られただろう。
ここではフライマンの姿をあまり見かけない。イワナ達はフライにスレていないのだ。

変化に富んだ切明橋下流のポイント特定のエサを偏食することの少ないこの時期。水面上のエサを喰う気があるイワナの近くにフライを落とせるかということが、おそらく釣果を左右する。

当たり前のことを書いたが、切明橋より下流の中津川は流れの規模の大きく、イワナのいそうなポイントが多すぎるのだ。

例えば、いかにもグッドサイズが潜んでいそうな深い大淵も多いが、そうしたポイントは今回無反応だった。
魚がいないわけではないだろう。おそらく、そこのイワナは水面のエサに関心がないのだ。

この日ドライフライに反応したイワナは、全てヒザ下ほどの浅い流れから飛び出した。浅い流れにいたイワナは、水面を流れるエサに対してこの日は貪欲だったということのようだ。

屋敷橋上流側の中津川■屋敷橋の前後
この日ロッドを振ったもうひとつのポイント、屋敷橋前後の区間も魅力的な渓相だ。

大きなプール、落ち込み、程よいサイズの石が転がる長い瀬。
変化に富んだ流れで、釣り上がっていて飽きることがない。

橋の下流側100mほどの区間は、工事で流れが平らにされてしまっていたが、それより下流はダイナミックな渓相が続いている。

橋の上流側には工事が入らなかったようで、素晴らしい流れが延々と続く。
この日は橋の上流側でも下流側でも、イワナ達は飽きない程度に遊んでくれた。

屋敷橋上流でイワナがヒット■日が高くなると
ところで中津川はご覧のとおり、とても開けた渓相だ。障害物を気にすることなく、のびのびとキャスティングできる。

反面、日が昇ってしまうと日陰がほとんどなくなってしまうのが難点だ。
晴天の日の太陽が高い時間帯は、イワナの反応も渋くなる。
今回のような真夏の釣行では、イワナよりもこちらの体力と気力に問題がでてくる。

実は今回は、日の高い時間帯は支流の雑魚川に逃げていた。雑魚川は標高が高いので涼しい。日陰も多いので助かる。

ところで雑魚川と中津川の今回紹介している区間は、漁協が異なるので注意が必要。中津川は高水漁協。雑魚川は志賀高原漁協だ。
いずれの漁券も、切明の温泉宿などで入手できる。

中津川の今回紹介した区間でのフライフィッシング・シーズンは、6月に入ってから。なにしろ豪雪地帯。雪代が終息しないことには、フライフィッシングを楽しむのは難しい。
屋敷橋上流のフライフィッシング
(掲載日:2016年12月26日)
動画で見る今月のフィールド
この記事の関連地図
信州秋山郷・中津川(撮影地点)
この記事の関連ページ
FFDBトラウトフィッシングGP2017
新着フライフィッシングブログ
プロフィール写真
◆2018年6月18日
としさん
プロフィール写真
◆2018年6月18日
takashiさん
プロフィール写真
◆2018年6月16日
yonezaさん
当サイトに掲載の記事・動画・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。
Copyright©2018 フライフィッシング データバンク. All Rights Reserved.