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今月のフィールド ~2017年2月 浦山川~|フライフィッシング データバンク

「今月のフィールド」2017年2月は、埼玉県の浦山川(秩父フライフィールド)をピックアップし紹介

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ドライで狙う2月の秩父
■通年営業になった秩父フライフィールド
埼玉県の秩父漁協が運営する秩父フライフィールド。荒川の支流である浦山川に設定された管理釣り場だ。
管理釣り場といっても、流れに手が加えられているわけではない。
秩父フライフィールドでのフライフィッシング
魚影の濃さとダム直下ということを除けば、ここは全くの自然渓流。
満足いく釣果を求めるなら、一般的な渓流でのフライフィッシングと同様のテクニックが必要となる。

以前はここにも禁漁期間があったのだが、現在は通年営業になっている。1年を通して自然渓流でのフライフィッシングを楽しめる貴重なフィールドというわけだ。

■1日12名限定の予約制
対象魚は、ほぼ全てが放流魚。ニジマスの魚影が非常に濃い。ヤマメ、イワナも放流されていて、時折、元気にフライに飛び出してくれる。
ニジマスをランディング
1日12名限定。予約優先。区間はそれほど長くはないが、人数限定なので、混みすぎてしまうことがないのが、うれしい。
ただし、予約を忘れてしまうと、せっかく足を運んだのに入渓させてもらえない、ということになる。気をつけたいところだ。

毛ばり専用なので、入渓してくるのは、フライマンかテンカラ師のみ。
C&Rのレギュレーションなので、渓魚が釣り切られてしまうような心配はない。
いつ訪れても濃い魚影が保証されているのが、秩父フライフィールドというわけだ。

秩父フライフィールドのニジマス他の渓流が禁漁期だったりコンディションの良くない冬季に来るのも悪くないが、盛期に訪れたとしても、もちろんここは楽しめるはずだ。

盛期の一般渓流で満足できない結果に終わった後など、ここにきて忘れかけた渓魚の引きを楽しんだり、テクニックのチェックをしたり。
新作フライを試したり、普段やらない釣法(ドライ派の方ならウェットとか)にチャレンジするといった使い方にも、もってこいだ。
なにしろ確実に魚がいる。言い訳はできない。釣果はほぼ腕前に比例するといっても過言ではないだろう。

■ストーンフライ(カワゲラ)の乱舞
秩父フライフィールドでフライキャストさて、そんな秩父フライフィールド。今回は、禁漁期間中の渓流が多い2月。真冬の釣行。

渓魚たちの活性はともかく、とにかく魚がいるというのは有難い。寒風が吹き付ける中で、いるかどうかわからないターゲットを狙ってキャスティングを繰り返えす、という風にならずにすむわけだ。

この日は幸運にも、風もなく穏やかな天候。気温も上昇して、うららかな一日となった。
3月に近づくにつれ、そんな日が増えてくる。真冬の寒波と春の気配が数日おきに交互にやってくる感じだ。

フライフィッシングでニジマスをランディング漁協の方によれば、2月の秩父フライフィールドでは、安定したライズの見られる日が案外多いという。ミッジに対するライズなのだそうだ。

この日は気温が上昇したためだろうか、ミッジよりもストーンフライ(カワゲラ)の姿が目立った。お昼前後の時間帯には、かなりの数のストーンフライが付近を乱舞していた。

渓魚の活性はどうだろう。
ライズはあまり多くはない。が、それでも時折、派手な飛沫をあげるニジマスを確認できる。ジャンプしている固体もいる。

■オニチョロを模したフローティングニンフで
ライズするニジマスどうやらストーンフライを喰っている個体が多そうだ。

ご存知のとおり、ストーンフライ(カワゲラ)は、水面羽化ではない。岸辺などの石の上で羽化する陸上羽化。冬~春にかけて姿が目立つ水生昆虫だ。

オニチョロと呼ばれるストーンフライの幼虫は羽化(ハッチ)の直前、上陸できる場所を求めて水中を泳ぐ。
泳ぎ回るオニチョロは水中でとても目立つことだろう。渓魚たちはそれを見て、きっと興奮するに違いない。実際、オニチョロはエサ釣り師に一級のエサとして用いられる。

この日のように、派手な飛沫のライズが時々見られる状況では、渓魚はオニチョロを追いかけ回して捕食している可能性がある。それが派手な飛沫やジャンプといったライズフォームにつながっているのだろう。

フローティングニンフで釣ったニジマスティペットの先に結ぶフライには、オニチョロを模したフローティングニンフを選択した。ドライフライを使ったフライフィッシングは、やはりワクワクする。

ほどなくして最初のニジマスがランディングネットに収まった。
大きくはない。24~25cmほど。ここ秩父フライフィールドのレギュラーサイズ。放流魚なので、魚体が美しいわけでもない。

それでもこの時期に、渓魚がドライフライに次々に飛び出してくれるというのは、うれしい。
2月のフライフィッシングというと、寒いし、反応も渋いという過酷な印象になりがちだが、こんな日もある。

魚が確実にそこにいる、というのがわかっているので、その日の状況に合わせた対策のしようもある。「魚がいる」というのは、実に有難いことなのだ。
(掲載日:2017年02月24日)
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秩父フライフィールド(撮影地点)
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