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今月の一本 ~2013年12月 エルクヘアカディス~(動画あり)|フライフィッシング データバンク

「今月の一本」2013年12月は、「エルクヘアカディス」をピックアップし、動画とともに紹介

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オフに巻きためておきたいフライ
各種エルクヘアカディス今年ももう残りわずか。フィールドに出掛けることの少ないこの時期、この機会にフライを巻きためておきたいと考えているフライフィッシャーは多いだろう。
エルクヘアカディスは年間を通じて活躍してくれるフライで、オフに巻きためておきたいフライのひとつとして考えている人は少なくないはずだ。
今回は、エルクヘアカディスとそのバリエーションパターンの一部を紹介したい。

エルクヘアカディスはバリエーションパターンの多いフライ。

動画でも紹介している写真2枚目は、比較的ノーマルに近いパターンだが、アンダーウイングとしてCDCナチュラルを入れ、ボディハックルの下側はカットしている。ボディにはダビング材等を使わず下巻きの上に直接ボディハックルを巻いている。
エルクヘアカディス この写真のエルクヘアはブリーチ(脱色)のもので、視認性の高い明るい色合い。しかし、このままだと明るすぎて若干イミテート性に欠ける。そこでアンダーウイングにナチュラルカラーのCDCを入れ、ウイングのイミテート性を補強しているというわけだ。
ボディハックルの下側をカットしているのは、ロングティペットで使用する際のキャスト時にフライがプロペラのように回転しないようにするため。最近では、このようにボディハックル下部をカットしていることのほうが当たり前になりつつある。
このパターンは、カディスに対するライズを狙うマッチザハッチのシーンでも使え、また、盛期のブラインドの釣りではパイロットフライとして大活躍してくれる、シーズン通して使えるオールラウンドなフライパターンだ。

写真3枚目は、エルクヘアにナチュラルカラーのものを使ったパターン。
ナチュラルカラーのエルクヘア ブリーチのものと比べ、視認性は劣るが、ウイングの色合いが本物のカディスに近くなりイミテート性はあがる。
したがって、アンダーウイングは入れていない。
このパターンのボディには、フェザントテイルを使用して自然な質感をつくっているが、各色のダビング材を使って、色合いの異なるパターンを巻いても良いだろう。また、ボディハックルは省いているので、とてもシンプルなシルエットになる。その影響で水面での姿勢の安定感にやや不安があるので、ざわついた水面では使いづらいかも知れない。
#16~18のフックで比較的小型に巻いて、プール状の流れや、フラットな水面でのライズ狙いに、年間を通して使えるフライだ。

さて、写真4枚目はエルクヘアカディスをテレストリアル風に仕上げたパターン。
エルクヘアテレストリアル 写真ではわかりづらいが、ウイングのエルクヘアには濃いグリーンのダイド(染色)のものを使用している。エルクヘアの代わりにディアヘアを使っても良い。
アンダーウイングにはピーコックソード。ボディにはピーコックハールを使うことで、テレストリアルの雰囲気を作っている。ボディ前方には、ブラウンのコックネックでボディハックルを巻いている。ボディハックルは、ブラックにしても、しっくりくる
このパターンは、特定の昆虫をイミテートしたものではないが、6月中旬以降のテレストリアルシーズンの釣り上がりで活躍してくれる。#12や#10のフックで大きめに巻いて、白泡周りやガンガン瀬に入っているヤマメやイワナを引っ張り出すのに向いたフライだ。
テレストリアルフライは、どうしてもパラシュートタイプに偏りがちなので、このフライで目先を変える、といった使い方もできる。

(掲載日:2013年12月12日)

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