
1月のフライフィッシングは、自然河川に限定して言えば、オフシーズン釣り場でのニジマス狙いが主流になるが、この時期は、メイフライやカディスといった盛期におなじみの水生昆虫のハッチは非常に少ない。テレストリアルの流下も、もちろんない。ハッチするのは、緩い流れやプール状のポイントでのミッジくらいになってしまう。
もし運よくライズを見つけることができたなら、その捕食対象はほとんどの場合、ミッジだろう。
ところが、ミッジに対するライズというのは、どうも一筋縄ではいかない。ミッジ系のドライフライを流しても、簡単には反応してくれないことが多いのだ。
このような場合、ミッジピューパ(サナギ)かミッジラーバ(幼生)が、水面に近い位置で捕食されている可能性を考える必要がでてくる。
そこで今回は、ミッジラーバ系のフライを取り上げてみたい。これらのフライは、2月・3月のフライフィッシングにおいても、同様のシーンで活躍してくれるはずだ
ミッジラーバ(フレックスボディ)
フレックスボディレースを使用したミッジラーバ。透明感のあるボディが特徴的だ。写真のパターンには、赤のフレックスボディレースを使っているが、他の色も用意しておくとよいだろう。フックサイズは、#18~20が適当。写真のパターンにはカーブドシャンクのフックを使っている。
ライズを狙う場合は、ティペットに小さめのインジケーターをつけて、水面下10~20cmくらいを流す。どちらかといえばピューパを意識した使い方だ。
底に張り付いている魚を狙う場合には、インジケーターの下方にシンカーをつけて、魚の鼻先を流す。
ミッジラーバ(クイルボディ)
ボディにストリップドピーコックを使用したパターン。ナチュラルな質感が持ち味のフライだ。
写真のパターンでは、オレンジにダイド(染色)されたピーコックアイから作ったストリップドピーコックを使っているが、もちろんナチュラルカラーのものでもよい。
フックは、写真のパターンではストレートシャンクだが、カーブドシャンクにしてもよいだろう。フックサイズは、#18~20が適当。
使い方は、フレックスボディのパターンと同じ。
ミッジラーバ(ウェイテッド)
ボディにコパーワイヤを巻きつけたパターン。ソラックスにはピーコックソードを使用している。アピール性の高いパターンで、ニジマスや放流直後のヤマメ・アマゴ・イワナに特に威力を発揮する。
ストレートシャンクのフックを使うことが多いが、カーブドシャンクにしても問題はないだろう。フックサイズは、#20~22が適当。
ライズを狙うよりは、底の魚を狙うために使うことが多い。深い場所を狙う場合にはシンカーをつけたほうが良い。
(掲載日:2014年01月10日)
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