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真夏の渓を涼しく釣り上がれ!(動画あり)|フライフィッシング データバンク

WILD-1スタッフが教えるストリームトレッキング

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オフシーズン恒例!WILD-1スタッフの犀川釣行!
真夏の渓を涼しく釣り上がれ!
■ひんやり感が心地いいストリームトレッキング
真夏の渓流をジャブジャブ歩く。ウェーダーははかない。水流をじかに感じる。ひんやり感が心地いい。
ストリームトレッキング。
ストリームトレッキング
都会と比べれば気温が低い山岳渓流でも、ウェーダーを着用していれば、真夏はやはり暑い。
最近は蒸れにくい素材が使われる等、ウェーダーも進化しているが、真夏の渓では、やはり脱いでしまいたくなる。

この季節はウェーダーをはかずに、水遊び感覚で流れをジャブジャブ歩くストリームトレッキングのスタイルでのフライフィッシングが爽快だ。

今回はそのストリームトレッキングの道具選びを、アウトドアショップ・WILD-1(ワイルドワン)のスタッフの釣行に同行して教えていただいた。

■ストリームトレッキングをWILD-1のスタッフに聞く
WILD-1のスタッフWILD-1は、トラウトフィッシングを中心にフライフィッシング用品やルアー用品の品揃えが充実したアウトドアショップとして、我々フライマンにはすっかりおなじみだ。

各店舗フィッシング部門のスタッフは皆、フライフィッシングをたしなむそうで、道具はもちろん、店舗周辺のフィッシングフィールドにも詳しい。フィールドの旬な情報も沢山知っているので、買い物に行った際には、スタッフにいろいろ尋ねてみるとよいだろう。

全国にショップを展開しているWILD-1だが、この秋(2016年)には、埼玉県に越谷レイクタウン店と、愛知県に名古屋守山店がオープン予定とのことだ。

今回は多摩ニュータウン店の角田(つのだ)さん、フィッシングバイヤーの室井さんの釣行にご一緒させていただいた。
お二人とも、湖から源流までフライフィッシングを幅広く楽しむエキスパート・フライマンだ。

■小菅川の源流部へ
釣行は2016年7月下旬。山梨県小菅村を流れる人気フィールド・小菅川の源流部だ。
山梨県と東京都の県境近くを流れ、都民にはなじみの深い多摩川の源流部にあたる。小菅村役場付近は、人工的に流れが区切られた管理釣り場的な渓相だが、それより上流の源流域は、深いV字谷を流れる豊かな森の中のフィールド。雰囲気がいい。

身軽に涼しくここは最奥まで林道がついていて車で入れる。林道と河原の高低差はかなりあるが、入渓点はわかりやすく踏み跡もしっかりしている。

■身軽で涼しいスタイル
今回はストリームトレッキングということで、角田さんも室井さんもウェーダーをはかずに、短パンにゲーターというスタイル。ベストも着ていない。小物類はフィッシングバッグに詰め込んで対応している。

身軽で涼しい。
源流キャンプ釣行のような、いわば「物々しい」雰囲気はなく、すいぶんとライトな感じ。渓を釣り上がるのも軽快だ。ジャブジャブと楽しそうな印象でもある。
ストリームトレッキングのフライフィッシング

■ウェット・ウェーディング用ゲーター
さて、お二人のストリームトレッキング・スタイルを見ていこう。
まずはウェット・ウェーディング用ゲーター。今回お二人はそれぞれタイプの異なるゲーターを使用していた。
ウェット・ゲーター
角田さんは、LITTLE PRESENTS(リトルプレゼンツ)のウェットゲーター。ソックス部分もついた一体式。
室井さんは、airista(エアリスタ)のゲーターにショートソックスを組み合わせている。ソックス部分が分離式のタイプだ。
これにウェーディングシューズをはく。

流れに入ると水が浸み込むつくり。盛夏の渓流のひんやりした水温を感じながらジャブジャブ歩く心地よさが、ストリームトレッキングの最大の魅力だろう。

そんなストリームトレッキングにおいて、ゲーターの最も重要な役割は足の保護だ。岩にぶつけたり、こすったりというのは、フライフィッシングでは日常茶飯事。そんなシーンで足を保護してくれるのがゲーターというわけだ。
■ストリームタイツ
ストリームタイツゲーターの下にはタイツ。室井さんはWILD-1オリジナルのタイツ(ストリームマジック ストリームタイツ)を着用していた。その上に短パンというスタイルだ。
このタイツは吸汗・速乾機能と撥水性、UVカット機能も兼ね備えている。ウェーディングで濡れても、流れから上がればすぐに乾いてしまうそうだ。

室井さんは、トップにもこのシリーズ(ストリームマジック)のロングスリーブを着用していた。
日焼けや虫刺されを考えると真夏のトップも半袖1枚というわけにはいかないが、このシリーズなら、長袖でも涼しくて快適だ。

室井さんはタイツをもう一枚着用していた。二枚重ねだ。finetrack(ファイントラック)のアクティブスキン・タイツ。このアイテムの撥水性にもビックリ。ずぶ濡れになってもすぐ乾き、かいた汗も外に逃がしてしまうという。目の前で水をかけてみせてくれたが、パッと水を弾いてしまう。撥水性能のレベルが一段違う感じ。これはちょっと驚きだ。
このシリーズにはアクティブスキン・ロングスリーブというトップがあり、室井さんはこれをWILD-1オリジナルのトップ(ストリームマジック ストリームトップ)の下に着用していた。
■室井さん絶賛のウェーディングシューズ
patagoniaのウェーディングシューズ右写真は室井さんが着用していたウェーディングシューズ。patagonia(パタゴニア)のフット・トラクター・ウェーディング・ブーツだ。

このシューズを室井さんは大絶賛する。
「とにかくグリップ力がすごいんです」という。底面に取り付けられたアルミニウムバーがそのグリップ力を生み出しているのだそうだ。

鋼鉄のスタッドが取り付けられたシューズの場合、硬すぎて岩肌で滑ってしまう。フェルト底のシューズは藻で滑る。
一方アルミニウムバーの場合、岩でも藻でもグリップするのだという。

「本流や急流の強い流れで特に威力を実感できますよ」と室井さん。なるほど、これは頼もしいシューズが登場したものだ。
小菅川源流のフライフィッシング

■イワナとヤマメを次々にヒットさせてゆく
小菅川の源流域は都心からほど近い。にもかかわらず、流れは豊かな自然に囲まれ、人工物はほとんど見当たらない。
小菅川のイワナとヤマメ素晴らしい渓相。いつものことながら、WILD-1のスタッフは、季節に応じた旬のフィールドを本当によく知っているなと感心させられる。

谷が深く、川は林道のかなり下を流れているので入渓ポイントは限られる。が、漁協の看板があったりするので、見つけやすい。しかし退渓ポイントは気をつけていないと見逃してしまうので、注意が必要だ。

漁協の管理がしっかりしているためだろう、魚影は濃い。放流もしっかりされているようだが、天然魚も少なくない。

イワナとヤマメの混生。アベレージサイズは20cm前後。運がよければ尺前後のイワナに出会うこともできるそうだ。

東京から近いということもあって、当然釣り人は多い。激戦区だ。

それでもお二人は、軽快に釣り上がりながら所々でイワナとヤマメをヒットさせていく。さすが、という感じだった。
この日は7:3くらいの比率でイワナが多かった。「上流に行くほどイワナの比率が高くなります」と角田さん。
「ただし上流では熊の目撃情報もあるので、ホイッスルや熊鈴は必須です」とのことだった。

■河原のランチは、山ごはんの定番・棒ラーメン
小菅川の河原でランチさて、WILD-1スタッフの釣行取材ではすっかり恒例となった河原でのランチタイム。
今回は角田さんが、棒ラーメンをご馳走してくれた。

アウトドアショップのスタッフなので当たり前といってしまえばそれまでなのだが、道具や食材の選び方のツボを本当によく心得ている。

棒ラーメンなら、かさばらないし軽い。茹でるだけで出来上がる。具もフリーズドライなので軽量だ。調理も時間をかけずにできる。

道具も持ち運びに便利なJETBOIL(ジェットボイル)。クッカーとバーナーが一体でコンパクト。
荷物を軽くしたい源流釣行にとても適した組み合わせだ。

真夏とはいえ、源流のフライフィッシングでは温かいランチは有難い。あっという間にそれを用意してくれるのだがら、さすがである。

小菅川でのストリームトレッキングおまけにこの棒ラーメン、なかなか旨い。

「山ごはんの定番なんですよ」と角田さん。この食材、登山愛好家の携行食としては、とても人気があるのだそうだ。

大自然に囲まれて温かい食事をいただくのだから、余計に旨く感じるということはあるかもしれないが、源流の河原で食べる棒ラーメンは、本当においしい。

■うだる暑さから開放されて
盛夏の源流を爽快にジャブジャブ釣り上がるストリームトレッキング。豊かな自然の中、うだるような暑さから開放されて、涼しく癒される。
フライフィッシングをやっていて本当によかったと感じる、なんとも贅沢な時間の使い方だ。

いかがだろうか。この夏はストリームトレッキングのスタイルでジャブジャブと渓流で遊んでみては。
小菅川でイワナがヒット
(掲載日:2016年08月07日)
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