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源流イワナを楽しむ長野県川上村の晩夏|フライフィッシング データバンク

WILD-1スタッフの禁漁前の渓流ラストスパート(動画あり)

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オフシーズン恒例!WILD-1スタッフの犀川釣行!
源流イワナを楽しむ長野県川上村の晩夏
■美しい森の中を流れる千曲川の源流
今年の夏は、青空の下でスカッとフライフィッシングを楽しめる日が少なかった。
猛暑もキツイが、雨も困る。今回の取材も午前中は本格的な降雨。大きな雨粒が水面を叩くためか、渓魚は姿を見せてくれない。
千曲川源流でのフライフィッシングその雨は午後になってやみ、夕方近くには日差しが戻ってきた。すると太陽を待っていたかのようにイワナたちは流れのヒラキにでてきた。

2017年8月。お盆明けの取材。渓流の禁漁までひと月少々だ。

取材地は長野県川上村を流れる千曲川。川上村といえば、信濃川上駅付近などの里川的な区間でのフライフィッシングが有名。
だが今回入渓したのは、そのずっと上流部。千曲川の源流域にあたる区間だ。美しい森の中を流れる山岳渓流。ほどよく段差があってポイントが多い。そこそこに川幅があり、ドライフライのフライフィッシングが楽しい天然イワナの渓だ。

WILD-1店舗とスタッフ■WILD-1スタッフの釣行に同行
今回はアウトドアショップとしておなじみのWILD-1(ワイルドワン)のフィッシング部門スタッフの釣行に同行させていただいた。

ご協力いただいたのは、WILD-1・多摩ニュータウン店の角田さんと入間店の栗原さん。
湖・本流・渓流と、一年中フライフィッシングにどっぷりのお二人。休日のほとんどは釣りに出掛けているのかな、というほどのフライフィッシング・フリークだ。

アウトドアショップとしては日本有数の規模で全国に店舗を展開するWILD-1。フライフィッシング用品が充実していることもあって、フライマンにもおなじみだ。
なにしろ店内スペースが広いので、フライ用品の品揃えがスゴイ。専門店でも揃えるのが難しいほどの品目が陳列されている。

品揃えだけではない。
スタッフは、角田さんや栗原さんのようなフリーク。もちろん商品知識は豊富だが、その知識が実体験に裏づけされたものなのだ。
毎週のようにあちこちのフィールドで様々な商品を試しているからこそ伝えられる「活きた情報」を持ち合わせている。ロッドやリールからリーダー・ティペットなどの小物、フライマテリアルにいたるまで、お話に説得力がある。

WILD-1に買い物に出向いた際には、皆さんも遠慮なくスタッフに声を掛けてみるとよいだろう。思わぬ情報を得ることができるかも知れない。
千曲川源流でイワナがヒット■鮮度の高い情報
実は今回の取材は千曲川の支流・金峰山川を予定していた。午前中はその金峰山川を釣ったが、渓魚の活性があまりに低い。

強い雨の影響か、お盆に多くの釣り人が入った影響か。2時間弱ほど釣り上がったが、魚影を見ることはなかった。

そこで急遽移動してきたのが、ここ千曲川・源流というわけだ。筆者は知らなかったフィールドだが、栗原さんは「先日もここでいい思いをしました」という。いつものことながら鮮度の高いフィールド情報をお持ちだ。こんなところもまた、WILD-1スタッフの頼りになるところなのだ。
千曲川源流でフライキャスティング

■分水嶺の天然イワナ
さて、この千曲川源流部の入渓ポイントに到着したのはお昼過ぎ。その時点ではまだ小雨が降っていたが、しばらくすると、雨はほとんどなくなった。
千曲川源流の天然イワナ渓を歩き始めてからほどなくして栗原さんのロッドが曲がる。ようやく顔を見せてくれた、この日最初のイワナ。

雨粒が水面を叩かなくなったことで状況が好転しつつあるかも知れない。
このイワナは岸寄りにできた緩い流れの沈み石近くでパラダンに飛びついた。

川上村中心部の人気ポイントで釣れる渓魚は放流魚が多いが、ここ源流部ではご覧のような天然イワナが姿を見せてくれる。いかにも信州のイワナという風貌だ。

ところでここ千曲川の源流域は、長野県と埼玉県の県境近くを流れている。県境の尾根までの距離は2kmにも満たない。尾根の向こう、埼玉県側には荒川の源流にあたる秩父の沢が流れている。
千曲川源流の天然イワナがドライフライに出た千曲川は信濃川の支流なので日本海に注ぐ。一方、尾根の向こう、荒川は太平洋に注ぐ川だ。
この尾根は分水嶺。向こう斜面には太平洋側の秩父イワナ。こちらの斜面には日本海側の信州イワナ。
なんだかちょっと不思議な感じだ。

さて、栗原さんがイワナを釣った少し後、角田さんのロッドも曲がった。
岩の後ろにできた静かな水面。イワナは、細い落ち込みからできた緩い流れのスジで飛び出した。
しかし後が続かない。時折フライを見にくる魚影を目視できるようにはなったが、フッキングに至らない。イワナたちの活性はまだ上がりきってはいないようだ。
千曲川源流のイワナをフライフィッシングで狙う

■美しい森の中でのランチタイム
退渓点まで釣り上がったが、この頃になってようやく日差しがでてきた。時刻は14時半を回っている。朝からこの時間まで食事をしていないので空腹がこたえてきた。ランチタイムにしよう。

アウトドア・ランチの準備手際よくランチの準備をすすめるお二人。アウトドアショップのスタッフなので当たり前かもしれないが、持参の道具や食材が的確で使い方もよくご存知。

釣りがメインなので、道具も食材も軽くてかさばらないものがいい。調理には時間をかけたくない。それでもせっかくなら美味いものを食べたい。

そんな贅沢なリクエストにしっかり応えてくれるセレクトを、お二人はしていた。

重くてかさばるものの代表格といえば、飲料水や調理に使う水。
今回お二人は携帯浄水器を使って、その水を「現地調達」した。源流ではフレッシュな天然水が目の前にある。それを浄水器でろ過するというわけだ。

食材はすべてフリーズドライ製品なので、やはり軽くてかさばらない。お湯を注げば数分で調理が完了してしまう。
今回はカルボナーラのパスタや、野菜たっぷりのカレーと白飯、きのこの混ぜご飯、チーズ味のたまごスープなど沢山のメニューをお二人が用意してくれた。源流のフライフィッシングとしては、とても贅沢なご馳走だ。

アウトドアで本格的なコーヒーを手軽に特にカレーは楽しい。フリーズドライの固まりにお湯を注ぐと、みるみるうちに旨そうなカレーに変身、食欲をそそるカレーのにおいが立ちこめる。
「千曲川源流の天然水でつくったカレー」が数十秒で出来上がった。

「最近のアウトドア向けのフリーズドライ食品は、本当においしいですよ」と角田さん。いただいてみると、確かに旨い。山奥の源流でこんな旨いランチをいただくことができるとは、いい時代になったものだ。

「水でもどせる商品も多いので、お湯を沸かさなくても大丈夫。容器のまま食べられるので、器を用意する必要もありません。」とは、なんとも便利だ。

■天然水で淹れたコーヒー
食後には熱々のコーヒーも入れてくださった。本格的なレギュラーコーヒーなのだが、これがまたスグレモノ。
容器にお湯を注ぐだけで出来上がる。フィルターなどの道具を用意する必要がない。容器はかさばらず軽い。もちろん旨い。
源流の天然水を沸かして淹れたコーヒー。美しい森の中でそれをいただく。こんな贅沢な時間を組み込んだ釣行は、なかなかいいものだ。

携帯浄水器もフリーズドライ携帯食も、もちろんWILD-1各店舗で販売しているそうなので、釣行のお供に入手しておいてはいかがだろう。
千曲川源流の森でランチタイム

■同じ区間をもう1ラウンド
ランチタイムを終えると時刻は16時を回っていたが、まだロッドを振る時間はある。
千曲川源流でのグッドサイズのイワナ千曲川源流の森には日差しが戻ってきた。イワナの活性は上がっているかも知れない。
そんな期待を抱いて、先ほど釣り上がった区間をもう一度、釣ってみることにした。

考えてみればこれは、二人の先行者が釣り上がった後を釣るのと同じこと。
しかし角田さんと栗原さんに迷いはない。「イワナは先行者がいても少し時間をおけば、またフライに出ますから」という。

実際、栗原さんがライズを見つけるまでに、時間はいくらもかからなかった。岸際の木。その根の下が流れにえぐられて出来たフラットな水面。そこに潜んでいたイワナを栗原さんは難なく仕留めた。まずまずのサイズ。

■ヒラキに出てきたイワナたち
千曲川源流のヒラキでイワナがヒット続いて角田さんにもイワナがヒット。このイワナは、落ち込みから続く少し広いヒラキの中からドライフライに挨拶してくれた。

1ラウンド目には反応がなかったポイント。イワナたちはこの時間になってようやく、流れのあちこちに出て食事をはじめたのだろう。
お二人の読みが当たって狙いどおりの展開となった。

この後は、所々のポイントでイワナたちが遊んでくれた。サイズも1ラウンド目より少しだけアップしたようだ。
1ラウンド目と比べ、イワナの反応が格段によくなったことで、釣り上がるのに時間がかかる。退渓する頃には、辺りがすっかり薄暗くなっていた。
サイズアップした千曲川源流のイワナ

さて最後に、角田さんと栗原さんが今回使っていた道具をチェックしておこう。
フライフィッシング用品が充実しているWILD-1のフィッシングスタッフであるお二人。目の肥えたお二人が実際に使っている道具は、やはり気になるところだ。

熊よけスプレー(カウンターアソールト)■熊撃退スプレー
「特に禁漁が近づいた渓に入る時には、持っておきたいですね」と、栗原さんが語るのが、熊撃退スプレー。
昨年は全国的に熊の出没が話題になったこともあって、これが飛ぶように売れたそうだ。

栗原さんがお持ちだったのは「カウンターアソールト(COUNTER ASSAULT)」という製品。

このスプレーの主成分は唐辛子エキスだ。
熊は鼻のいい動物。熊に遭遇してしまった時にこのスプレーを吹き付ければ、熊に強烈な刺激と痛みを与えて追い払うことができるそうだ。
こんなものを吹き付けられれば、熊もたまったものではないだろう。

ちなみに成分は無害で、熊を殺したり傷つけたりすることはないそうだ。

これを噴射しなければならない場面には遭遇したくないものだが、秋は冬眠前の熊が荒れ食いをする季節。里川の釣行でも油断はできない。
また、秋に限らず源流域に出向く際には、これを持参しておくにこしたことはない。

patagoniaのベスト(メッシュマスターII)■パタゴニアのベスト
栗原さんは今回、メッシュ・タイプのベストを着用していた。

パタゴニアの、メッシュマスターII。
軽量にもかかわらず頑丈なつくり。メッシュタイプなので、炎天下のフライフィッシングでも抜群の通気性を発揮するフィッシング・ベストだ。

多くの渓流が禁漁を迎える9月は、「夏の延長」というような日も多く、猛暑になることもある。
そんなシーンにも対応できるメッシュ・タイプのベストは、快適なフライフィッシングに役立つ。

数多くのポケットやアクセサリー用ホルダーの配置は、さすがパタゴニア。収納力が高く使いやすい。
すべてのポケットは、耐久性撥水加工が施されているそうだ。

patagoniaのウェーダー(スキーナ・リバー)■パタゴニアのウェーダー
角田さんの履くウェーダーは、パタゴニアのスキーナ・リバーだ。

バックル・ベルトの長さの調整でチェストハイにもウェストハイにもなるという。
夏の暑い日にはウェストハイ。寒い季節や深場のウェーディングではチェストハイ。といった使い分けができる。

ヒザ周りなどを動かしやすいつくりで、ストレッチ性にも優れているそうだ。かがんでヒザをついたり、といった動作が楽にできるという。

さらに、磨耗しやすい箇所の縫い目を改善することで、従来品に比べて耐久性も向上しているそうだ。
季節を問わず、安心・快適に使えるウェーダーとして活躍してくれそうだ。
(掲載日:2017年08月31日)
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