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今月のフィールド ~2014年8月 野呂川~(動画あり)|フライフィッシング データバンク

「今月のフィールド」2014年8月は、山梨県の野呂川をピックアップし、動画とともに紹介

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WILD-1スタッフと歩く飯豊連峰・秘密の源流
標高1500m。真夏イワナと遊ぶ南アルプスの渓。
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野呂川-1標高1500mの別天地
今年も梅雨明けと同時に、うだるような暑さが各地を襲った。猛暑の季節の到来である。

8月のフライフィッシングフィールド選びは、その猛暑を避けることができる場所を見つけることが重要なポイントとなり、必然的に標高の高い渓流か北の地方に目を向けることになる。
さらにもう一点。
東北や北陸では、8月中旬のお盆の頃をピークにアブが大量発生する渓が多い。これがやっかいで、虫除けスプレーなどを衣類に吹きかけた程度ではほとんど役に立たない。アブがベストにびっしりと張り付いてしまうこともあるそうで、釣りどころではない。そんな渓は、まさに自然がつくりだした禁漁状態といえる。8月のフライフィッシングではアブの少ない川を探す必要もあるのだ。

野呂川-2今回取り上げた野呂川は、そうした8月の渓選びの条件を完璧に満たす貴重なフィールドだ。
野呂川でのフライフィッシングの基点となる広河原付近の標高は1500m。下界との気温差は10度を越すだろう。アブに取り囲まれることもない。

国内2位の高峰・北岳が水源
野呂川の水源は、南アルプスの主峰・北岳。日本では富士山に次ぐ高峰で標高3193mだ。
3000m級の山々から流れ落ちてくる水は冷たく、真夏でもイワナ達に適水温の環境を提供している。多くの渓のイワナが高水温で活性が低くなってしまう8月、ここ野呂川のイワナ達は盛期を迎え、元気にドライフライに飛び出してくれるのだ。
ヒットシーン-1河原は広く、明るく開放的。真夏といえば、日陰の多い森の渓流で、ハングした枝やクモの巣などを避けながらチマチマしたフライフィッシングをすることが多くなるのだが、ここ野呂川は違う。
キャスティングの障害になるものは見当たらず、爽快にラインを伸ばすことができるのだ。イワナ達も開放的で、ヒラキのど真ん中や瀬の中で大胆にライズする。

下界では猛暑の真夏の晴れた日に、南アルプスの涼しい開けた渓流でのびのびとフライフィッシングを楽しむ。ここ野呂川は、そんな別天地だ。

南アルプスの登山基地・広河原
野呂川は、南アルプス登山の玄関口である広河原から上流がフライフィッシングの核心部となる。今回はその広河原付近を釣ってみた。
広河原山荘広河原に通じる道路はマイカー規制が実施されていて、一般車は通行できない。南アルプス市の芦安か、早川町の奈良田、もしくは夜叉神峠から路線バスか乗り合いタクシーを利用することになる。
ちなみに2014年7月8日以降、芦安側からのルートが土砂崩れにより通行止めになっていて、この記事が掲載される時点でも復旧されていない可能性がある。行かれる方は事前によく情報を確認したほうが良いだろう。なお、奈良田からのルートは通行できる。

さて広河原には山荘があって、この日も多くの登山客がここで休憩していた。軽食をとることもできるし、飲料の自動販売機も設置されていて便利だ。
この山荘の脇を野呂川は流れている。

イワナの魚影は濃い
吊り橋の下本格派のアングラーは、広河原からさらにバスを乗り継いで上流を目指すのだが、今回の入渓ポイントは、手軽で危険の少ないこの山荘脇。吊り橋の下から釣り上がってみた。

人気フィールドにもかかわらず魚影が濃いことも野呂川の魅力。
本来ここに棲息していたのはヤマトイワナなのだが、残念なことにここ野呂川でもヤマトイワナに出会えることは稀になった。今回入渓した広河原付近でも、釣れてくるのはほとんどがニッコウイワナだ。

とはいえ、魚影が濃いというのはやはりうれしい。この日も入渓してすぐのポイントから早速イワナがドライフライに飛び出してくれた。
反転流のヒットポイント大岩の裏にできた水深のある反転流。いかにもイワナが好みそうなスポットだ。
最初の2投では反応がなかったのだが、3投目、フライが反転流をぐるりと半周ほどしたところで、岩盤の下から浮いてきたイワナがパラシュートタイプのアントフライをひったくるようしてくわえた。

このスポットは写真で見る印象よりも水面が波立っている。こうした水面で出てくる渓魚は、フライを喰いそこねることがあるのだが、ここのイワナはエサをとるのが上手いのかもしれない。1発でフッキングしてくれた。

夏イワナの定石ポイントと言えば日陰。木の枝の下、落ち込みの泡の下、岩盤脇、底石の裏の影など、直射日光の当たらないところにイワナはついているものだが、ここもまさにそんなポイントだった。

瀬のヒットシーン真夏が盛期の野呂川イワナ
しかしここは野呂川。イワナ達のつき場は日陰だけではない。

右の写真のような日当たりの良い瀬の中にもイワナは入っていて、元気一杯。真夏の日中というのに、ここの流れはこの時期が本当に盛期なのだ、と実感させられる。
右の写真のポイントでは、小さな落ち込みの下流側の緩やかな瀬の中にできたスジにイワナはついていた。

流したフライはCDCソラックスダン。夏はテレストリアルフライを使うことが多いものだが、濃い茶色や黒っぽい色合いのCDCソラックスダンは、実は夏にも強い。
元気なイワナこの日も一番反応が良かったのは、茶系のCDCソラックスダンだった。

こうしてこの日のイワナは、瀬の中、岩裏の反転流、落ち込み脇のタルミ、ヒラキなど、多様なポイントから挨拶してくれた。

真夏の日中、これだけおおらかにフライフィッシングを楽しめるフィールドは、そう多くはない。野呂川は都心からも近い。こんな場所に気軽に出向くことができるというのは、首都圏のフライマンは実はとても贅沢なのかもしれない。

(掲載日:2014年08月01日)
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