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ダブルハンドで楽しむ晩秋の長野県・犀川|フライフィッシング データバンク

WILD-1スタッフが挑む紅葉の人気フィールド(動画あり)

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ダブルハンドで楽しむ晩秋の長野県・犀川
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■周年解禁の犀川殖産漁協管内の犀川本流
長野県、犀川殖産漁協管内の犀川(さいがわ)本流は、ニジマスについて周年解禁のフィールドとして知られる。
管内にはC&R区間も設定されていて、フライフィッシングだけでなくエサ釣りや、もちろんルアーでの人気も高い。

晩秋の犀川でフライフィッシング人気の理由は、野生化した大型のニジマスやブラウントラウトが釣れることだ。
本流の太い流れの中を生き抜いてきたトラウトたちの魚体は、とても美しく迫力もある。もちろんファイトだってスゴイ。

ここを訪れる釣り人たちは、そんな素晴らしいコンディションのトラウトとの出会いを求めているのだ。

今回はその犀川本流C&R区間の釣行。2017年11月中旬の取材。

■WILD-1スタッフの釣行に同行
WILD-1この日はアウトドアショップとしておなじみのWILD-1(ワイルドワン)のフィッシング部門スタッフの釣行に同行させていただいた。
ご協力いただいたのは、当サイトではすっかりおなじみ、WILD-1・多摩ニュータウン店の角田さんと入間店の栗原さん。

湖・本流・渓流と、年間をとおして休むことなくフライフィッシングを楽しむお二人。毎年秋になると、ここ犀川本流に何度も足を運ぶそうだ。

日本全国に19店舗を展開するWILD-1。アウトドア用品専門店だが、フライフィッシングやルアー用品の品揃えも抜群だ。フィッシング部門のスペースがとても広くとってある店舗も多い。
実はこのWILD-1、元々はフィッシング用品の専門店だったそうだ。それがカテゴリーを拡げて、今では日本有数のアウトドアショップに進化したというわけだ。

なので今でもWILD-1のフィッシング用品に対する力の入れ方は相当なもの。
各店舗のフィッシング部門には、角田さんや栗原さんのようなエキスパートが揃う。フィッシング部門の全てのスタッフがフライロッドをきちんと振れるというから驚きだ。
頻繁にフィールドに足を運んで様々な商品を自ら試すので、彼らの商品知識には実体験に裏打ちされた説得力がある。ロッドやリールなどはもちろん、バーナーやアウトドア食品など、フライフィッシングをさらに楽しくするアイテムについても本当によくご存知。彼らから様々な情報をお聞きするのは、筆者の取材の際の楽しみでもある。
犀川でフライフィッシングを楽しむWILD-1スタッフ

■有名ポイント「さぎり荘前」に入る
11月中旬ともなると、早朝の気温が氷点下という日もある犀川殖産漁協管内の犀川。強風だったり降雪という日もある。だがこの日は風もなく穏やか。日が差して気温も上がってきた。ニジマスたちの活性も上昇しそうだ。
犀川でダブルハンドのフライフィッシングほんの数日前にも犀川C&R区間でロッドを振ったという角田さんと栗原さん。その際にはまずまずのニジマスをいくつかキャッチしたそうだが、「今日のほうがコンディションが良さそうですね」という。これは期待できそうだ。

ダブルハンドのロッドにラインを通したお二人。川幅の広い犀川のフライフィッシングでは、ダブルハンドで遠投するのが主流だ。

この日はまず犀川C&R区間の有名ポイント「さぎり荘前」に入ることにした。「実績の高い鉄板ポイントで、先日もここで何匹か釣りました」と角田さん。
犀川C&Rのフライフィッシングところが期待とは裏腹に、ニジマスもブラウンも、なかなか姿を見せてくれない。そんなことも多いのが本流のフライフィッシング。
C&Rのニジマスといっても、魚影がウジャウジャとあるわけではないし、釣り堀的に喰い付いてくるわけでもない。

一日ロッドを振り続けて、たった1匹でも素晴らしいコンディションのトラウトを手に出来れば満足。その1匹に出会うためにそこに通う。そんなところが本流のフライフィッシングにはある。
実はここで栗原さんは50cm級のニジマスをヒットさせた。が、浅瀬まで引き寄せたところで暴れられてバレたという。「深い場所でネットに収めるべきでした」と栗原さん。がっちりフッキングしたので油断して遊んでしまったそうだ。
紅葉の犀川でフライフィッシング

■河原でランチタイム
この日の前半戦は、栗原さんがバラしたその1匹だけで終了。後半戦にそなえ、河原でランチ休憩をとることにした。ランチタイムはWILD-1スタッフとの釣行取材の楽しみのひとつ。毎回おいしいランチを河原で用意してくださる。
河原でアウトドア・クッキング今回は、サーモン入りのクリームチーズソース・パスタをご馳走していただいた。

といっても、メインは釣りなので調理に時間のかかることはしない。お二人は、あっという間に完成するメニューを今回も用意してくださった。

パスタのソースは温めるだけでおいしいレトルト食材。今回はあらかじめカットしておいた野菜をソースに入れた。

驚いたのはサーモン。
「パタゴニアが出している食材です」という。ワイルド・ソッカイ・サーモンという商品で、天然ベニザケの薫製。そのまま食べられる調理済みの手軽な食材だ。
パタゴニアが食品を出したというのは知らなかったが、これが本当にウマイ。サーモンの味が濃い。スモークの香りもしっかりしている。

「最近のアウトドア用食材は、おいしいですよ」と角田さん。開放的なアウトドアでこれを頂けるのは、なかなか贅沢だ。
釣行で手間をかけたくはないが、温かくておいしいものを食べたい。そんな要望をしっかりかなえたセレクトをしてくれる。さすがはアウトドアショップのスタッフだ。

河原でティータイムさて、食後はティータイムだ。

今回はTEA BREWERの製品をご用意してくださっていた。手軽に極上のフレーバーティーを楽しむことができるという、WILD-1スタッフがイチオシするおいしいお茶。
ご馳走していただいたのは、「テイスティーベリー」というベリー風味のフレーバーティー。

製品のパッケージに直接熱湯を注いで5分ほど待つ。
それだけ。

カップに注ぐと、ベリーの甘酸っぱい香りがあたりに漂ってくる。
頂いてみると、いやー、旨い!

これほどまでにおいしいお茶をこんな手軽に頂けてしまうのでは、本業のカフェが困ってしまうのではないか、などと余計な心配をしてしまう。

紅葉に囲まれた河原で過ごす極上のひととき。釣りの合間にこんな時間を組み込むのも悪くない。
WILD-1フィッシング部門のスタッフは、釣り用品の商品知識が豊富なだけではない。釣行をさらに楽しくするためのアイテムについてもよくご存知だ。店舗に足を運ばれた際には、気軽にスタッフに声をかけてみるとよいだろう。 犀川でのランチタイム

■紅葉真っ盛りの犀川
さて、後半戦だ。前半戦で釣った「さぎり荘前」とは別の場所に移動してロッドを振る。

紅葉の美しい犀川時刻は14時を回った。「これからが、この季節の犀川で実績の高い時間帯なんです」と栗原さん。
美しい紅葉に包まれて、お二人のキャスティングにも熱がこもる。

だがしかし、相変わらずトラウトの気配を感じることはできない。

以前にグッドサイズを釣ったというポイントを丹念に探ったりもするが、明解なアタリがお二人のロッドに伝わってくることはない。
「そういえばライズも早朝に一度みただけですね。普段は跳ねているトラウトを時々見かけるのですが」と栗原さん。
ニジマスもブラウントラウトも活性が低いのだろうか。それとも魚がいるところにフライを送り込めていなかっただけなのか。
犀川で釣れた小型のブラウントラウトやがて角田さんがミニサイズのブラウントラウトを手にした。

実は犀川にブラウンは放流はされていない。ここのブラウンは全て天然魚だ。
この個体は上流域の梓川で繁殖したものだろうか。それとも、犀川殖産漁協管内でもブラウンが繁殖しているのだろうか。

結局この日は、角田さんがこの一匹を手にしただけで終わった。

エキスパートでもこんな日がある。これが犀川のフライフィッシング。反面、ビギナーがモンスター・トラウトを手にしてしまうこともある。それもまた犀川だ。
犀川でのフライキャスティング

さて今回も、角田さんと栗原さんが今回使っている道具をチェックしておこう。
お二人はフライフィッシング用品が充実しているWILD-1のフィッシングスタッフ。目の肥えたお二人がこの季節の本流で使っている道具は、やはり気になる。

パタゴニア・フィッシングジャケット■フィッシングジャケット
寒い季節のフライフィッシングで防寒対策はとても重要。栗原さんがアウターとして着用していたのは、パタゴニアのフィッシングジャケット、メンズ・リバー・ソルト・ジャケット。

パタゴニアの最も頑丈なウェーダーと同じシェル素材でつくられていて、防水性、透湿性に優れ、耐久性撥水加工も施されている。
前面には余裕を持ってフライボックスを収納できる大型ポケットが3つ。裏面にもいくつかのポケットが配置されている。「収納力が高いのでベストやバッグが不要です」と栗原さん。
表面のジッパーはフライラインが引っかかりにくい仕様になっている等、さすがパタゴニア。細部まで気が利いたつくりになっている。

レディントン・フライリール■レディントン・フライリール
栗原さんがこの日使っていたリールは、なんともポップなデザイン。レディントンのi.Dというモデルだ。

このカラフルな図柄はシールのようなもので、なんとカンタンに張替えができる。
シールは30種類以上用意されているそうで、気分によって日替わりで図柄を変更する、なんていうことも可能だ。

「今までのリールにはなかったアイディアですね。価格が手頃なのも魅力です。」と栗原さん。
確かにこうしたポップなデザインのフライ用品は、これまであまり見たことがなかった。フライフィッシングの楽しみを拡げてくれそうな、なかなか楽しいアイディアだ。ちなみにこのシールは本体とは別売りだそうだ。

パタゴニア・フィッシングバッグ■防水フィッシングバッグ
角田さんが使っていたフィッシングバッグは完全防水。パタゴニアのストームフロントヒップパックだ。

一般的にジッパー部分は水漏れがしやすいものだが、この製品ではジッパーも完全防水というスグレモノ。防食性なのでソルトウォーターでも安心して使えるそうだ。

「外側に小物も沢山つけられる仕様で、なかなか便利です」と角田さん。
一眼レフなど、絶対に濡らすわけにいかないものを持つ時などには特に役立ちそうだ。レインウェアや防寒着なども余裕で詰め込める大き目のつくりなのも有難い。

パタゴニア・ホームプール・フィンガーレス・グローブ■フィンガーレスグローブ
角田さんが使うグローブは、パタゴニアのホームプール・フィンガーレス・グローブ。

寒い季節のフライフィッシングは手がかじかむのが辛いが、普通の手袋をしてしまうとライン操作がしにくい。そこで活躍するのが、指先部分がオープンになっているフィンガーレス・グローブだ。

「指先だけでなく手のひら部分もオープンなので、ロッドをしっかりグリップできます」と角田さん。
ネオプレン製で手の甲をしっかり保温。速乾性も備えた素材だそうで、濡れたフライなどをいじっても安心なのはうれしい。
寒い天候の日の釣りを本当によく考えてつくられている逸品だ。
(掲載日:2017年12月31日)
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